登録販売者試験~2章30回目~
薬の生体内運命②
▪有効成分の代謝
有効成分は、代謝を受けることで作用が現れたり(代謝的活性化)、作用を失ったり(不活性化)、体外へ排出されやすい形(水溶性物質)に変化します
▪有効成分の排泄
排泄とは代謝物が、尿等で体外へ排出されることです
大部分は腎臓から尿へ、肝臓から胆汁へ、肺から呼気へと排出されます
汗や母乳も排泄経路となりますが、有効成分の消失としての意義は小さいです
▪循環血液中に移行した後の代謝・排泄
血液中の有効成分は、主に肝細胞の薬物代謝酵素により代謝されます
また、多くは腎臓から尿へと排泄されます
腎機能が低下した人は有効成分の血中濃度が下がりにくいため、効果が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなります