登録販売者試験~2章23回目~
神経系②
末梢神経系
脳や脊髄から身体各部へ伸びている神経系で、体性神経系と自律神経系に分けられます
▪体性神経系
- 知覚神経:外部の情報を脳に伝える
- 運動神経:脳からの指令を骨格筋に伝える
▪自律神経系
生命や身体機能の維持のため、無意識に働く
- 交感神経系:体が緊張状態に対応できるよう働く
- 副交感神経系:体が安息状態となるよう働く
・効果器(自律神経系が効果を及ぼせる臓器・器官)に対して交感神経と副交感神経のどちらの神経繊維も支配しており、これを自律神経の二重支配といいます
交感神経系と副交感神経系は互いに拮抗して働き、一方が活発なとき、片方は活動を抑制しています
・交感神経と副交感神経それぞれの神経繊維からは、神経伝達物質が放出され、効果器を動かします
・ノルアドレナリン
- 交感神経から放出される
・アセチルコリン
- 副交感神経から放出される
- 汗腺を支配する交感神経から放出される(例外)
・交感神経が活発なときは興奮状態となります
戦闘中だとイメージすれば分かり易いです
- 目を見開いて息を荒げ、心臓がバクバクと音をたてる
- ゆっくり食べたり排泄してる場合ではないのでそれらの機能が抑制される
- 蓄えているエネルギー(グリコーゲン)を分解してガンガン使う
副交感神経はそれとは真逆と覚えればバッチリです
・医薬品の成分がどのような作用を持つかということは、効果や作用を考えるときに重要となります
アドレナリン作動成分・コリン作動成分
- 効果器に対してそれぞれの作用を与える
抗アドレナリン作動成分・抗コリン作動成分
- 効果器に対してそれぞれの働きを抑える