登録販売者試験~2章24回目~
感覚器官
●目①
目は眼球、眼瞼、結膜、涙器、眼筋等からなり、左右一対にあり、物体の遠近感を認識します
▪眼球
眼球は眼窩(頭蓋骨のくぼみ)にある球形の器官です
眼球の外側は、黒目の部分のみ透明な角膜が覆い、その他は強膜という比較的丈夫な結合組織が覆っています
紫外線を含む光に長時間曝されると角膜の上皮が損傷し、雪眼炎(雪目)を生じます
・構造
角膜と水晶体の間は、房水(組織液)で満たされ、角膜に眼圧をかけています
血管は通っておらず、房水によって栄養分及び酸素が供給されます
水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大、縮小させ、眼球に入る光の量を調整します
水晶体から網膜までの内部は硝子体という透明なゼリー状組織で満たされています
角膜に侵入した光は、角膜→房水→水晶体→硝子体と透過しながら屈折し、網膜で焦点を結びます
遠近の調節は水晶体の厚みを変化させて行われています
厚みの変化は毛様体の収縮、弛緩をよって行われて、近くを見るときは丸く厚みが増し、遠くを見るときは扁平になります
・視細胞
網膜には視細胞(光を受容する細胞)が密集しています
視細胞は神経繊維に繋がり、束になって眼球の後方で視神経となります
視細胞には色を識別する細胞と、光に敏感に反応する2種類の細胞があります
後者の細胞にはビタミンAが不可欠です
そのため、ビタミンAが不足すると、夜盲症(夜間の視力の低下)を生じます