登録販売者試験~5章:添付文書の読み方④~
●相談すること(使用後)
医薬品を使用した後、副作用と思われる症状が生じた場合、使用を中止し、適切な対応が図られるように記載されています
・副作用と考えられる症状を生じた場合
副作用の記載の順序
- まず、一般的な副作用について、発現部位別に症状を記載
- まれに発生する重篤な副作用について、副作用名ごとに症状を記載
副作用の重篤度
・一般的な副作用は、そのまま使用を継続審議すると状態の悪化を招いたり、回復が遅れたりするおそれがあるため記載される
・一般的な副作用であっても、重篤な副作用の初期症状である可能性があるため記載
・重篤な副作用は、入院相当以上の健康被害につながるおそれがあるため、初期段階で速やかに対処するために記載
●薬理作用などから発現が予測される軽微な症状がみられた場合
・発現が予測される軽微な症状であっても、症状の持続または増強がみられた場合、いったん使用を中止し、専門家に相談する旨を記載される
●一定期間または一定回数使用したあとに症状の改善がみられない場合
・この場合、
- 医薬品の適用範囲でない疾患による症状
- 合併症が生じている
- 要指導医薬品または一般用医薬品の対処範囲を超えていること…等が記載される
・漢方処方製剤を長期連用する場合、専門家に相談する旨が記載
・一般用検査薬による結果が陰性であっても、何らかの症状がある場合、再検査するか医師に相談する旨が記載される
●その他注意
・容認される軽微な症状は「次の症状が現れることがある」と記載される