登録販売者試験~5章:添付文書の読み方②~
●使用上の注意
「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」から構成され、医薬品の適正使用のために必要な項目が前段に、他の事項に比べて目立つように記載されます
・してはいけないこと
守らないと
- 症状が悪化する事項
- 副作用又は事故等が起こりやすくなる事項
が記載される
一般用検査薬では、「検査結果のみでは確定診断ができないので、陽性であれば速やかに医師の診断を受ける旨」が記載される
・一般的な例
次の人は使用しないこと
・重篤な副作用を生じる危険性の高い人について、生活者が自らの判断て認識出来るように記載される
- アレルギーの既往歴
- 症状や状態
- 基礎疾患
- 年齢
- 妊娠、授乳の有無…等
・改善出来ない症状、使用によって状態が悪化するおそれのある症状等で、一般の生活者に誤って使用されやすいものの場合も記載される
・重篤な副作用として
が掲げられる医薬品は、「アレルギーの既往歴がある人等は使用しないこと」と記載される
・小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれのある成分を含む医薬品は、「15歳未満の小児」「6歳未満の小児」等と記載される
次の部位には使用しないこと
・局所に適用する医薬品は、患部の状態によっては症状が悪化するため、使用を避けるべき患部の状態、適用部位等に分けて簡潔に記載される
本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと
・併用した場合、リスクの増大(作用の増強、副作用…等)が予測されるものについて注意喚起を行い、使用を避ける等適切な対応が記載される
・医療用医薬品との併用は、自己判断は適当ではないため、「相談すること」の項目で「医師の治療を受けている人」等と記載される
その他「してはいけないこと」
・小児では通常当てはまらない内容もあるが、小児に使用される医薬品でも一般的な注意事項として記載される
♢服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと
・眠気、異常な眩しさ等が引き起こされると、重大な事故につながるおそれがあるため、注意事項が記載される
♢授乳中の人は本剤を服用しないか、使用する場合は授乳を避けること
・成分の一部が乳汁に移行し、乳児に悪影響を及ぼすおそれのある成分を含む医薬品に記載される
♢服用前後は飲酒しないこと
・アルコールによって作用の増強、副作用を生じるおそれのある場合に記載される
♢長期連用しないこと
- 連用すると副作用が現れやすくなる成分
- 効果が減弱して医薬品に頼りがちになりやすい成分
- 比較的作用の強い成分
が配合される場合に記載される