登録販売者試験~3章:歯や口中に用いる薬②~
歯肉炎・歯槽膿漏
歯肉溝(歯と歯肉の境目にある溝)で細菌が繁殖するなどで、歯肉に炎症を起こすことがあり、これを歯肉炎といいます
歯肉炎が重症化し、歯周組織全体に炎症が広がったものを歯槽膿漏といいます
症状として、出血や膿、歯肉の腫れ、口臭、粘り、むず痒さ、が表れます
歯槽膿漏薬
歯肉炎、歯槽膿漏の症状を緩和する医薬品です
外用薬の他内服薬もあり、歯槽膿漏薬の内服薬は抗炎症成分などが配合されたもので、外用薬と併用すると効果的です
.外用薬成分
殺菌消毒成分
歯肉溝の細菌の繁殖を抑えます
・セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロピルメチルフェノール、チモール
注意事項
抗炎症成分
歯周組織の炎症を抑えます
・グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸
注意事項
- ステロイド性抗炎症成分が配合される場合、長期連用してはいけない
止血成分
歯周組織からの出血を抑えます
・カルバゾクロム
.内服薬成分
抗炎症成分
歯周組織の炎症を和らげます
・リゾチーム塩酸塩
止血成分
歯周組織からの出血を抑えます
・ビタミンK1(フィトナジオン)、カルバゾクロム
組織修復成分
歯周組織の修復を促します
・銅クロロフィリンナトリウム
ビタミン成分
・ビタミンC
- コラーゲン代謝を改善し、歯周組織の修復を助ける
- 毛細血管を強化して、炎症による腫れや出血を抑える
・ビタミンE(トコフェロール)
- 歯周組織の血行促進