登録販売者試験~3章:内服薬アレルギー用薬③~
▪抗炎症成分
皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげます
・グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、ブロメライン、トラネキサム酸
▪アドレナリン作動成分
交感神経系を刺激して、鼻粘膜の血管を収縮させることにより、充血や腫れを和らげます
・プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩
プソイドエフェドリン塩酸塩の使用上の注意
- 中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏を生じる
- 交感神経系への刺激により、症状が悪化するため、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害、排尿困難の人は使用してはいけない
- 自律神経系による副作用として、めまい、頭痛、排尿困難を生じる
- セレギリン塩酸塩等で治療を受けている人は、相互作用により血圧が上昇するため、使用前に医師等に相談する
- プソイドエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩には依存性があり、長期連用や大量摂取により薬物依存につながる恐れがある
▪抗コリン成分
鼻腔の粘液分泌を抑えるとともに、副交感神経系の働きを抑制することで、鼻汁分泌やくしゃみを抑えます
内服薬アレルギー用薬の相互作用
- アレルギー用薬と他の医薬品を併用した場合、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分またはアドレナリン作動成分が重複し、副作用が起こりやすくなる
- 『鼻炎薬と蕁麻疹の薬は影響し合わない』という誤った認識を持つ人がいるため、注意喚起する