登録販売者試験～3章:痔の薬①～

痔とは、肛門付近の血管が鬱血か、負担がかかることにより生じる肛門の病気の総称です

予防法として、長時間座りっぱなしは避ける、軽い運動により血行を良くする、食物繊維の摂取、刺激性のある食べ物は避ける、等が上げられます

主な病態

･痔核(いぼ痔)

• 肛門の血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じた物
• 内痔核は、自覚症状が少ない
• 外痔核は、出血や痒みを生じる

･裂肛(切れ痔)

• 肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態

･痔瘻

• 肛門腺窩に糞便の滓が溜まり、化膿･炎症を生じた状態
• 進行すると、膿により周辺部の皮膚がかぶれ、赤く腫れて激痛を生じる

種類

･外用痔疾用薬は、痔核または裂肛による痛み、痒み、腫れ、出血等の緩和、消毒を目的とした坐剤、軟膏剤、外用液剤です

局所に適用されるものですが、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあります

･内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善を目的とした成分の他、瀉下成分、整腸成分等が配合され、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的です