登録販売者試験~3章駆虫薬①~
駆虫薬とは、腸管内の寄生虫(回虫、蟯虫)を駆除する薬です
回虫
腸管壁から侵入し肺に達し、再び消化管内に戻って成虫となります
そのため、消化器症状の他に呼吸器障害も引き起こします
蟯虫
肛門から這い出して周囲に産卵します
そのため肛門部の痒み、不眠、神経症が起こります
使用上の注意
- 一般用医薬品は、回虫と蟯虫を対象としており、条虫(サナダムシ)は対象外
- 腸管内の虫体にのみ作用するため、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫には駆虫作用は及ばない
- 再度使用する場合、1ヶ月以上間隔をあける
- 一度に多く服用しても効果は高まらず、かえって副作用が出やすくなる
- 複数の駆虫薬を併用しても効果は高まらず、組み合わせによっては作用が減弱する
- 駆虫薬は局所作用を目的とするが、消化管から吸収された場合、全身性の副作用(頭痛、めまい)が生じることがある
- 消化管に内容物があると成分の吸収が高まってしまうため、空腹時に服用する
- 瀉下薬と併用されることもあるが、成分が吸収されやすくなるため、ヒマシ油とは併用してはいけない