登録販売者試験~3章貧血用薬①~
貧血は、疲労動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚が青白くなる、下半身のむくみ等の症状が現れます
原因として、ビタミン欠乏性貧血と鉄欠乏性貧血に分けられます
貧血用薬とは鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図ります
鉄欠乏性貧血
赤血球が酸素を運搬するために必要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルが鉄分です
鉄分不足の初期は、貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで、直ちに貧血の症状は現れません
ただし、持続的に不足すると、ヘモグロビンが減少して貧血の症状が現れます
原因として、鉄分の摂取不足、消化管からの鉄分の吸収障害、消化管出血があります
また、体の成長が著しい乳幼児、月経血損失のある女性、鉄の必要量が増加する妊婦や授乳婦も、鉄欠乏状態になりやすいといえます