登録販売者試験~3章:小児鎮静薬~
小児鎮静薬とは、小児の夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、虚弱体質、消化不良等の改善を目的とした医薬品です
症状の原因である体質の改善を主眼としている医薬品が多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続的に服用されることがあります
使用上の注意
- 「作用が穏やかで小さい子どもに、使っても副作用がない」という謝った認識を持つ人がいるため、注意を促す
- 保護者の安眠を図ることを目的とした使用は適当ではない
▪生薬成分
疳の虫は、痩せて血が少ないことから生じるため、鎮静作用の他、血の循環を促す作用がある生薬成分が用いられます
・カンゾウ(甘草)、ゴオウ(牛黄)、動物胆、ニンジン(人参)等…
▪漢方処方製剤
使用上の注意
- カンゾウ(グリチルリチン酸を含む生薬成分)の配合量は比較的少ないが、他の医薬品や食品にも含まれることがあるため、グリチルリチン酸の総量が多くならないように注意する
- 体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くならないように注意する
小児鎮静薬の受診勧奨
- 一定期間または一定回数使用しても改善がみられない場合
- 激しい下痢、高熱がある場合
- 吐瀉物が緑色あるいは血が混じっている場合
- 吐き出すとき咳き込むような場合