登録販売者試験~3章:歯や口中に用いる薬④~
禁煙補助剤①
タバコの煙には、ニコチンが含まれており、肺胞から血液、脳に到達するとリラックス効果等をもたらします
喫煙が習慣になると、喫煙していない時は血中ニコチン濃度が低下し、イライラするなどのニコチン離脱症状が現れます
禁煙補助剤とは、ニコチンを有効成分として、ニコチン置換療法に使用される医薬品で、咀嚼剤とパッチ製剤があります
・咀嚼剤
- 噛むと口腔内にニコチンが放出され、口腔粘膜から血液中に移行する
・パッチ製剤
- 1日1回皮膚に貼付することで、ニコチンが皮膚を透過し、血液中に移行する
使用上の注意
- 急性期脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、重い心臓病のある人は、使用してはいけない
- うつ状態が悪化するため、うつ病の人は使用してはいけない
- 妊婦や授乳婦は使用してはいけない
- 副作用が現れやすいため、非喫煙者は使用してはいけない
咀嚼剤の使用上の注意
- 唾液が多く分泌されると、ニコチンが唾液とともに飲み込まれるため、口腔粘膜から十分に吸収されず、副作用が現れやすくなる
- 唾液が多く分泌されないように、ゆっくり断続的に噛む
- 顎関節に障害がある人は、使用してはいけない
- 口内炎、喉の痛みのある人は、刺激感等の症状が現れやすくなる
- 大量に使用しても、禁煙達成は早まらない
- 1度に2週間以上の使用は避ける