登録販売者試験~3章腸の薬②~
止瀉成分
●収斂成分
腸粘膜のたんぱく質と結合し、不溶性の膜を形成し、腸を引き締める(収斂)ことにより、腸粘膜を保護します
なお、ビスマスは腸内で発生した有毒物質を分解する作用も期待できます
・次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス、タンニン酸アルブミン等…
使用上の注意
- 急性の激しい下痢、腹痛、腹部膨満感、吐き気等の症状を伴う人は、細菌性の下痢や食中毒が疑われ、下痢を止めるとかえって症状が悪化するため、使用前は医師等に相談する
- 長期間使用場合、精神神経症状が現れた報告があるため、ビスマス等を1週間以上連用してはいけない
- ビスマスを服用の際は飲酒してはいけない
- 胃・十二指腸潰瘍の人は、使用前に相談する
- アルブミンはカゼイン(牛乳たんぱく質の1つ)から精製されているため、牛乳アレルギーの人はタンニン酸アルブミンを使用してはいけない
●ロペラミド塩酸塩
食べ過ぎ・飲み過ぎによる下痢、寝冷えによる下痢に用いられます
使用上の注意
- 食あたり・水あたりの下痢は対象外
- 発熱、血便、粘液便の続く人は、使用前に医師等に相談する
- 麻痺性イレウスを起こした報告があるため、小児に使用してはいけない
- 使用は短期間に留める
- 胃腸鎮痛鎮痙薬と併用してはいけない
- 便秘を避けなければいけない人は、使用してはいけない
- 重篤な副作用として、ショック、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症を生じる
- めまい、眠気を生じるため、運転操作をしてはいけない
- 授乳中の人は、医師等に相談する