登録販売者試験~2章主な副作用⑤~
精神神経系に現れる副作用
▪精神神経障害
医薬品により、中枢神経系が影響を受けることがあります
精神神経症状は、不適切な使用に限らず、通常の用法・用量でも生じます
- 眠気
- 興奮
- うつ
- 不眠
- 震え…等
▪無菌性髄膜炎
脳や脊髄の隙間を満たす髄液に細菌等が検出されない髄膜炎です
大部分はウイルスと考えられますが、医薬品の副作用によって生じることもあります
副作用が原因の場合は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患のある人で発症リスクが高くなります
発症は急性ですが、早期に使用を中止すれば速やかに回復し、比較的予後は良好ですが、場合により、重篤な後遺症が残る場合もあります
過去に軽度の症状を経験した人では、同じ医薬品を再度使用することにより再発し、症状が急激に進行することがあります
- 首のツッパリを伴う激しい頭痛
- 発熱
- 吐き気・嘔吐
- 意識混濁
▪頭痛・倦怠感等
心臓や血管に作用する医薬品によって、頭痛や目まい、不安定感を生じることがあります
また、長期の服用、過量服用等の不適正な使用により、倦怠感、虚脱感を生じることもあります