登録販売者試験~2章主な副作用②~
重篤な皮膚粘膜障害
●皮膚粘膜眼症候群(スティーブン・ジョンソン症候群)
発症の仕組みは不明で、発症の可能性がある医薬品も数が多いので、予測は極めて困難です
- 38℃以上の高熱
- 発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口目等の粘膜に現れる
●中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)
皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられ、発症の仕組み、予測は困難です
- 38℃以上の高熱を伴い、広範囲に皮膚の発赤が生じる
- 全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等、かつ、口唇の発赤・びらん、目の充血
〔びらん〕皮膚や粘膜の表面が欠損し、下部組織が、露出した状態
▪上記2つの病気に共通する事項
・一旦発症すると、致命的な転帰をたどることがある
・原因となる医薬品の使用開始から2週間後に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから発症することがある
・以下の症状が持続したり、急激に悪化する場合は、前兆の可能性がある
- 38℃以上の高熱
- 広範囲の皮膚の発赤
- 目の充血、目ヤニ、まぶたの腫れ等
- 両目に現れる急性結膜炎
- 喉の痛み
- 排尿・排便時の痛み