登録販売者試験~2章19回目~
運動器官①
皮膚、皮膚腺(汗腺、皮脂腺等)、角質(爪、毛)の総称を外皮系といいます
▪皮膚
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織からなります〔身体の維持、保護 〕
- 身体表面を包むことで、形を維持し、細菌等の侵入を防ぎ、身体を保護する
〔水分の保持〕
- 内外の水分移動を遮断する
〔熱交換〕
- 上がった場合,血管が拡張し放熱を促し、気化熱を利用して体温を下げる
- 下がった場合,血管が収縮し放熱を抑える
〔情報の感知〕
- 触覚、圧覚、痛覚、温度感覚等の皮膚感覚を得る
表皮
- 角質層と生きた表皮細胞の層からなる
- 角質層は角質細胞と細胞間脂質で構成される
- 物理的な刺激が繰り返されると、角質層が厚くなり、たこやうおのめができる
真皮
- 表皮の下に位置し、毛細血管と知覚神経の末端が通っている
- 繊維性のタンパク質(コラーゲン,フィブリリン,エラスチン)からなり、皮膚に弾力性と強さを与える
皮下組織
- 真皮の下に位置し、脂肪細胞が多く集まり皮下脂肪層となる
- 外気の温度や衝撃から体を守り、脂質としてエネルギーを蓄える
・皮膚の常在菌
常に一定の微生物が付着していますが、バランスが崩れたり、組織が損傷した場合、病原菌が繁殖し、体内への侵入が起こりやすくなります
それらを排除するために免疫機能を活性化させ、結果皮膚に炎症が生じます
・メラニン色素
皮膚の色は表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものです