登録販売者試験~3章:痒み、腫れ、痛みを抑える薬③~
非ステロイド性抗炎症成分(鎮痒成分以外)
・サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール
- 局所刺激により、患部の血行を促し、末梢神経に軽い麻痺を起こすことで、鎮痛作用をもたらす
- 皮膚から吸収された後、サリチル酸に分解され、効果を現す
・イブプロフェンピコノール
- 皮膚の発赤等を抑える
- 吹き出物の拡張を抑える
- にきび治療薬として用いられる
- イブプロフェンの誘導体ではあるが、外用の場合は、鎮痛作用は期待できない
局所麻酔成分
創傷面(切り傷等)の痛みや、湿疹、かぶれ、あせも等の、痒みを和らげます
・アンモニア
皮下の知覚神経に麻痺を起こし、痒みを和らげます
使用上の注意
- 刺激感が強いため、粘膜や、目の周りの使用は避ける
局所刺激成分(冷感)
冷感刺激を与えることで、反射的な血管の拡張による血行を促します
・メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油
使用上の注意
- 刺激感が強いため、粘膜や、目の周りの使用は避ける
- 打撲や捻挫等の急性の腫れ、熱感を伴う症状に用いられる
局所刺激成分(温感)
温感刺激を与え、患部の血行を促す
・カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル
・クロタミトン:皮膚に軽い灼熱感を与えることで、痒みを感じにくくさせる
使用上の注意
- 刺激感が強いため、粘膜や、目の周りの使用は避ける
- 貼付剤は、貼付部位を保温器具で温めると強い痛みを生じやすくする他、低温やけどを起こす
- 入浴前後の使用は適当ではない