登録販売者試験~1章11回目~
薬害①
サリドマイド訴訟
催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイドを妊婦が使用したことで、出生児に先天異常(四肢欠損、耳の障害等)が発生したことに対する損害賠償訴訟
- サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され、胃腸薬にも配合されていた
- 一般医薬品としても販売されていた
- サリドマイドには血管新生を妨げる作用があり、この作用で胎児の血管新生が妨げられ、細胞分裂が正常に行われなかった
S体とR体があり、S体のみが血管新生を妨げる作用があります
S体とR体は体内で相互に転換するため、R体のみ分離しても催奇形性は避けられません
この事件が契機となり、世界保健機関(WHO)
を中心に、各国が医薬品の副作用情報を収集、評価するWHO国際医薬品モニタリング制度が確立しました